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沙高樓綺譚 / 浅田次郎

沙高樓綺譚 (徳間文庫)沙高樓綺譚 (徳間文庫)
(2005/11)
浅田 次郎

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各界の名士たちが集う「沙高樓」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める―。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。


沙高樓にようこそ。今宵もみなさまがご自分の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために、あるいは世界の平和と秩序のためにけっして口になさることのできなかった貴重なご経験を、心ゆくまでお話下さいまし。いつもどおり、前もってお断りしておきます―お話になられる方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸に蔵うことが、この会合の掟なのです――(本文より)


お気に入り二編。

『小鍛冶』
長きに渡って刀剣を鑑定してきた徳阿弥の元に、国宝級ともいえる見事な刀が持ち込まれた。一度は本物だと思われたものの、鑑定の結果それは精巧な贋物、本物以上に見事な偽物だと鑑定された。これほどの刀剣を打つ者とは…。

『雨の夜の刺客』
ヤクザの大親分が語りだす昔語り。自分がそこまでのぼりつめることができたのは、臆病で小心者だからだと語るその男の半生とは…。

浅田次郎に初挑戦。実はちょっと前まで赤川次郎と浅田次郎の区別すらついていませんでした(笑

ある高層ビルの一フロアで催される会合。金、権力、名声を有り余るほど持つ者たちが集い、それぞれが胸に抱える奇妙な話を語らう。そんな感じで進んでいく短編集です。それだけに語られる物語も様々。ミステリ的な解決を迎えるものもあれば、超自然的な事象まで。

僕がその中でも気に入ったのが『雨の夜の刺客』。不思議な話というより、あるヤクザの半生を語ったものなんですがこれが良かった。どうも任侠モノの小説って、仁とか義とかしちめんどくさい話が多いので嫌いなのですが、この話はそんなことは関係なく、ただ臆病で要領が悪い男が親分までのぼりつめる話でシンプルでよかったです。当たり前の話なんですが、ヤクザも人間なんだなぁと実感。

浅田作品面白い。これの続編出てるらしいんで読もうと思ったらamazonレビューで散々に叩かれてるし(^^;;; 次は何読もうかなぁ。

勝手に評価:
(3.3点) / (5.0点満点中)

関連タグ:浅田次郎

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| 国内作家 あ行 | 20:00 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

COMMENT

赤川次郎!笑

ま、浅田次郎氏もたいがい多作だからなぁ。笑
全部読んだわけじゃないけど、私の中での浅田さんのベストは、今のところ「蒼穹の昴」です。
読むのにちょっと体力いりますけど、いいですよ〜。
自分のブログに他に記事があったかしら?と思ったら、ちょうど「シェエラザード」があったので、こちらもトラバしちゃいました。
あとは「壬生義士伝」もいいですよん♪(そして、これが一番短いか?笑)

| つな | 2008/02/21 23:48 | URL | ≫ EDIT

>つなさん

結構勘違い多いんですよ。
「西の善き魔女」と「西の魔女が死んだ」がごっちゃになってたり(笑

いつもいつもありがとうございます!
実はオススメしてもらうためにTBしてたり(笑
これ読む前に図書館行っちゃたんで先に「憑神」借りてきました。
次はそこらへんに挑戦してみようと思います!

| おんもらき | 2008/02/23 17:35 | URL | ≫ EDIT















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