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ポーの話 / いしいしんじ

ポーの話ポーの話
(2005/05/28)
いしい しんじ

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あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて、稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い―。いしいしんじが到達した、深くはるかな物語世界。2年ぶり、待望の書下ろし長篇。善と悪、知と痴、清と濁のあわいを描く、最高傑作。

太古から川でうなぎをとり生計を立てていた、真っ黒でたくましいからだをもったうなぎ女達。ある日、いつものように泥川でうなぎをとっていると、一人のうなぎ女が純白の赤ん坊を泥の中から見つけた。

純白で、まるで天子のような身体だった赤ん坊は、大きくなるにつれて次第にうなぎ女達のように真っ黒い身体になっていった。うなぎ女が見つけ出したとき、はとがポー、ポー鳴いたので、ついた名前がポー。まるで魚のように泳ぎが上手い男の子。

女たらしで泥棒の”メリーゴーランド”、小さな身体をもつ”メリーゴーランド”の妹・”ひまし油”と知り合い、様々なことを知ることになるポー。そんな時、街に500年ぶりの土砂降りが襲い、全てを洗い流してしまう。そしてポーも…。

水は、川を下り、海に流れ出て、空に上り、また雨となって川に戻ってくる。ポーも同じ。循環し続けるのだ。

はじめて挑戦しました、いしいしんじ作品。大体予想はしていたけれど、やっぱりかなり幻想的な物語です。頭で理解しようとしてはいけないですね。単純に読みすすめていって、そのとき浮かんだ感情を楽しめばいい作品だと思います。そこまで面白い、という感じは抱かなかったけれど、他の作品も読んでみたいと感じさせてくれました。うまく説明できないんだけれど…。

勝手に評価:★★★
(3.0点) / (5.0点満点中)

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| 国内作家 いしいしんじ | 10:07 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

いしいしんじさん

むー、やっぱりこちらもトラバが飛ばないよう。
すっごく古い記事ですが、同じいしいさんの「プラネタリムのふたご」をトラバしたつもりだったのですが…。
とりあえず、URL欄に入れておきますね。

私はいしいさんは、「プラネタリウムのふたご」しか読んだことがないのだけれど、これがすっごく良くって、でも、逆によすぎて他の本が読めない、というおかしな事態になっております。笑
不思議な童話のような雰囲気だから、雑事に追われていると、どうも楽しめない感じですよね。
そろそろ秋だし、心を落ち着けてまたいしいさんにチャンレンジしてみるのもいいのかなぁ。

| つな | 2007/09/17 21:30 | URL | ≫ EDIT

>つなさん

そうですか(笑
一度はまるとバカみたいに読みまくる僕にはよくわからない心境です(笑

童話。確かにそうですね。
「ポーの話」もちょっと奇妙な童話という感じがします。

「みずうみ」という不思議な雰囲気のお話も読んでみ表と思っていたのですが、図書館に無かったのでとりあえず「プラネタリウム〜」探してみます!

| おんもらき | 2007/09/18 22:39 | URL |

ポーは水

読みましたよー!
やっぱり、良かったです、いしい作品。
「みずうみ」は避けて(笑)、私も次、行ってみようと思います〜。

私、長々と書いちゃったんですけど、いやー、ポーが水だから循環し続けるって、至言ですね!
そうですよね、この一言がぴたりとすべてを表しているのだわ。
素晴らしいです、ちょっと目が覚める思いがしました。笑

| つな | 2007/10/24 22:45 | URL | ≫ EDIT

>つなさん

お褒めにいただいてありがとうございます(笑

僕もどんどん読もうと思ってます。次は「トリツカレ男」あたりを。なんか舞台になるらしいですし。

「みずうみ」は他ブログではすごく面白いって紹介されてたんですが…。まぁ避けたほうが無難だと思います(苦笑

| おんもらき | 2007/10/25 00:12 | URL | ≫ EDIT















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「ポーのはなし」/うなぎ女の息子であり、みんなの息子でもあるポーのはなし

いしい しんじ 「ポーの話 」 町の北から南へと流れる幅広い泥の川、その上流を漁場とするうなぎ女の股から、ある日、ポーは生まれた。一様に太って、どす黒い色をしたうなぎ女たちは、真っ黒い泥の中へ日焼けした両腕をずぼりと差し入れ、手探りでうなぎを捕る。ポー

| 日常&読んだ本log | 2007/10/24 22:39 |

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