2007年11月24日
残虐記 / 桐野夏生
![]() | 残虐記 (新潮文庫 き 21-5) (2007/07) 桐野 夏生 商品詳細を見る |
薄汚いアパートの一室。中には、粗野な若い男。そして、女の子が一人――。
失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誰にも話さなかったその「真実」とは……。一作ごとに凄みを増す著者の最新長編。
ある女性作家が失踪前に書いたとされる原稿。そこには自身が経験した、25年前の誘拐事件についての考察が書かれていた。その作家のデビューのきっかけともなったその経験が、長い年月を経てその作家の手で明かされる。
10歳の女の子が体験した一年以上にも及ぶ監禁生活。男との間に生まれる歪んだ関係。それらの過酷な現実が、少女を必要以上に変えてしまった。次々と明かされる事実。作家と男の監禁生活が生んだものとは…?
これまたつなさんに薦めてもらった作家さんです。「グロテスク」が面白いと聞いていたのですが、あいにく図書館では貸し出し中だったので、ちょっと安めのこれ買っちゃいました。言葉の意味的に、”グロテスク”≒”残虐”って感じですし。
なかなかハードな内容。でもページを繰る手が進む進む。”監禁生活”という、非日常的な事件に巻き込まれてしまった少女の葛藤を、これでもかというくらいに抉り出す問題作。どちらかというと、監禁中のことよりも監禁後のことを主体に書いてますが。
10歳の女の子とは思えないような暗い思考。しかし、監禁という非日常を自分のものとするには、思考の逃げ道を作って何とか現実を受け入れるしかなかったんでしょう。
25年経った今、何故作家は事件の真相を書いたのか?どこへ、どうして失踪したのか?最後までモヤモヤが残る作品。嫌な余韻が残りました。
勝手に評価:
(3.4点) / (5.0点満点中)
そんなことより僕が一番衝撃を受けた事実。それは、
桐野夏生が女
だということ。マジかよ!ずっと勘違いしてた!
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| 国内作家か行 桐野夏生
| 22時27分
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残虐記
こちらに行かれたのですね。
私、実は「残虐記」は未読なのです…。笑
やっぱり、村野ミロシリーズ(探偵物なのです)の方が読みやすいのかな〜。
あれは、割と普通の推理小説の皮をかぶってます(あくまで、「皮」な気もするけど)。
シリーズの中の「ダーク」はとんでもない事になってるので、もはや推理小説の影も形もありませんが…。
桐野さんが女性だったのが衝撃的だったのですね。笑
私は、高村薫が女性だったのが、むかし、衝撃的だったな〜。
高村女史の場合、正直、写真見ても、失礼ながらどっち???、と思うし。笑
| つな | 2007/11/27 22:17 | URL | ≫ EDIT