PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

残虐記 / 桐野夏生

残虐記 (新潮文庫 き 21-5)残虐記 (新潮文庫 き 21-5)
(2007/07)
桐野 夏生

商品詳細を見る


薄汚いアパートの一室。中には、粗野な若い男。そして、女の子が一人――。
失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誰にも話さなかったその「真実」とは……。一作ごとに凄みを増す著者の最新長編。


ある女性作家が失踪前に書いたとされる原稿。そこには自身が経験した、25年前の誘拐事件についての考察が書かれていた。その作家のデビューのきっかけともなったその経験が、長い年月を経てその作家の手で明かされる。

10歳の女の子が体験した一年以上にも及ぶ監禁生活。男との間に生まれる歪んだ関係。それらの過酷な現実が、少女を必要以上に変えてしまった。次々と明かされる事実。作家と男の監禁生活が生んだものとは…?

これまたつなさんに薦めてもらった作家さんです。「グロテスク」が面白いと聞いていたのですが、あいにく図書館では貸し出し中だったので、ちょっと安めのこれ買っちゃいました。言葉の意味的に、”グロテスク”≒”残虐”って感じですし。

なかなかハードな内容。でもページを繰る手が進む進む。”監禁生活”という、非日常的な事件に巻き込まれてしまった少女の葛藤を、これでもかというくらいに抉り出す問題作。どちらかというと、監禁中のことよりも監禁後のことを主体に書いてますが。

10歳の女の子とは思えないような暗い思考。しかし、監禁という非日常を自分のものとするには、思考の逃げ道を作って何とか現実を受け入れるしかなかったんでしょう。

25年経った今、何故作家は事件の真相を書いたのか?どこへ、どうして失踪したのか?最後までモヤモヤが残る作品。嫌な余韻が残りました。

勝手に評価:
(3.4点) / (5.0点満点中)

そんなことより僕が一番衝撃を受けた事実。それは、
桐野夏生が女
だということ。マジかよ!ずっと勘違いしてた!

関連タグ:桐野夏生

ランキングに参加中です。
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ブックマークに追加する | 国内作家か行 桐野夏生 | 22時27分 | comments:8 | trackbacks:1

残虐記

こちらに行かれたのですね。
私、実は「残虐記」は未読なのです…。笑

やっぱり、村野ミロシリーズ(探偵物なのです)の方が読みやすいのかな〜。
あれは、割と普通の推理小説の皮をかぶってます(あくまで、「皮」な気もするけど)。
シリーズの中の「ダーク」はとんでもない事になってるので、もはや推理小説の影も形もありませんが…。

桐野さんが女性だったのが衝撃的だったのですね。笑
私は、高村薫が女性だったのが、むかし、衝撃的だったな〜。
高村女史の場合、正直、写真見ても、失礼ながらどっち???、と思うし。笑

| つな | 2007/11/27 22:17 | URL | ≫ EDIT

>つなさん

とりあえず「グロテスク」読んでから「村野ミロ」シリーズにいこうと。
そう言われると読みたくなりますね、「ダーク」(笑)

あと恩田さんとかね。何となく名前の感じで男か女か勝手に想像しちゃうので。
へえぇ、高村薫さんも女の人なんですか。読んだことありませんが。
つか何気にすげぇひどいこと言ってますね(笑

| おんもらき | 2007/11/27 22:27 | URL | ≫ EDIT

あはは

失礼がばれた。笑<高村さん
塩野七生さんなんかも、お名前からは分かんないですよね〜(現在、ぼちぼちと「ローマ人の物語」を読書中なのです)。
「風の影」でロマンだな〜と思ったのですが、高村さんの小説もまたロマンです。
執拗な描写が続くので、かなり癖のある小説だとは思いますが、それにメゲずに楽しめれば、すごく面白いですよ。
といいつつ、私、高村さんを集中して読んだのが、たぶんそれこそ、十年くらい前なので、ブログの記事は一個だけ。しかも、シリーズの三作目だったりもするのですが…。笑
URL置いておきますね。
http://ameblo.jp/tsuna11/entry-10041174607.html

| つな | 2007/11/28 21:25 | URL | ≫ EDIT

>つなさん

実はなかなか辛口なんですね(笑
僕はあと、「グイン・サーガ」の栗本薫さんなんかも男だと思ってました。
あんまり作家って顔見せませんしね。

なんかつなさんの記事読んだ感じでは企業小説って感じなんですが、ロマンなんですか?
まぁとりあえずつなさんオススメというだけで読みます。
わざわざ記事紹介ありがとうございます!
つか最近読む本、つなさんの影響受けまくりですね(笑

| おんもらき | 2007/11/29 19:32 | URL | ≫ EDIT

ええ、実生活でも実は辛口??とよく言われます。笑
(や、単に失礼なやつだという話も)
あー、栗本さんも確かに。
作家さんって、性別を限定されない名前を選ぶのかもしれませんね。

記事書いてた「レディ・ジョーカー」は、そう、企業小説なんですが、最初はペトロニウスさんにもお勧めしてた「リヴィエラを撃て」か、「李歐」あたりが良いかも、と思います。
(と、思ったら、「リヴィエラ」ってば、上下巻でした。私も無茶なお勧めしたな。笑)
デビュー作の「黄金を抱いて翔べ」も私は好きです♪

あははー、お勧めの当たり率が高ければ嬉しいです。どうなのかなー。汗
今は「グロテスク」なのですね!
記事楽しみにしてますね。

| つな | 2007/11/29 22:33 | URL | ≫ EDIT

>つなさん

あれま。それは何か意外です(笑
そうですね〜。読者も先入観もって読んじゃいますもんね。
やっぱ男性が書いた小説と、女性が書いた小説ではちょっと印象が違う気がしますし。

「リヴィエラを撃て」。何かタイトルかっこいいですね。決めた、これとりあえず読んでみます。

つーか、つなさんの記事見たりオススメしてもらったのはほぼ全部あたりです。
ありがとうございます。
唯一例外は「ブラッド」くらいですかね(笑
また読み終わったらアップしますね。予想以上に重くてちょっと面白い話です。

| おんもらき | 2007/11/30 21:52 | URL | ≫ EDIT

これ、最近読みました
なんかむごたらしい話ですよね。そして私の中ではラストの決着が微妙に理解できなくて、なんか納得できないまま終ってしまいました。

帯は見出しはよかったんですけどね。
「私を監禁した〜死を」みたいな。

ちなみに、私は桜庭一樹が女性だってことを最近知ってビックリしましたが。
ちょうど赤朽葉を読んだときに著者の経歴を調べて知りましたv-11

| まろんぐらっせ | 2007/12/01 21:22 | URL | ≫ EDIT

>まろんぐらっせさん

確かにラストが尻きれっちゃあ尻切れですね。
僕はあの曖昧さがなんともいえない読後感残すんでわりと好きですが。

あれ、かっこいいですね。僕もあれに惹かれて読みました。

えー!?そうなんですか!
読んだことないですけど、完璧に男だと思ってました。
えらい少女趣味な感じだなぁ、と思ってたらホントに女性だったんですね(笑

| おんもらき | 2007/12/02 19:44 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

http://ramaramar.blog118.fc2.com/tb.php/61-d0a0049d

桐野夏生【残虐記】

作家の「小海鳴海」が失踪した。夫は鳴海が残していった原稿を見て驚愕する。 それは鳴海が10歳のときに誘拐監禁事件の被害者だったことを告白する手記だった。 残虐記 (新潮文...

| ぱんどらの本箱 | 2007/11/25 09:38 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT