2007年12月25日
月光ゲーム―Yの悲劇’88 / 有栖川有栖
![]() | 月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫) (1994/07) 有栖川 有栖 商品詳細を見る |
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく…。いったい犯人は誰なのか。そして、現場に遺されたyの意味するものは何。
有栖川有栖先生のデビュー作であり、江神シリーズ第一作でもあります。
僕がはじめて読んだ有栖川作品は「ジュリエットの悲鳴」。そしてその次に「双頭の悪魔」これがなかなか面白かった。だけど、その後読んだ「絶叫城殺人事件」と「朱色の研究」が地味すぎて僕には合わなかったので、それ以来有栖川作品は全然読んできませんでした。しかし、先日読んだ「聞いてあげるよ君の話を」のきりりさんがかかはった「女王国の城」の記事をよんで江神シリーズ読んでみよう、と思い立ったわけです。よくよく考えてみれば、「ジュリエット〜」も「双頭〜」も何回か再読するほどですし。単に有栖&火村シリーズがあわなかっただけのようです。
さて、肝心の内容。噴火中の火山付近のキャンプ場というクローズドサークルもの。現地で知り合った、いくつかの大学生のグループ内の人間が、一夜明けるごとに行方不明になったり、殺害されたりする。しかも意味深なダイイング・メッセージも登場。殺人鬼と噴火の恐怖という極限状態に陥った状況で繰り広げられる江神の推理。
少ない推理材料の中、論理的で端整な推理を披露し犯人を突き止める。昔はいかにも本格推理小説、っていうミステリが好きでしたが、最近はこういう端整な(悪く言えば地味な)ミステリもなかなか良いなと思えるようになりました。
いやぁ、解決がわかりやすいし、それでいてあっけない感じもありませんでしたし、すごく面白く読めました。そして江神さんかっこええなぁ。
勝手に評価:
(3.6点) / (5.0点満点中)
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| 国内作家あ行 その他
| 10時04分
| comments:2 | trackbacks:0




わ〜ご紹介ありがとうございます 私は月光ゲームが一番好きです メランコリックと言うか何となく私のなかでの有栖川有栖って感じです
江神さんはカッコいいですよ この関西弁がまたいいんですよ〜東京もんとしては
| きりり | 2007/12/27 01:44 | URL | ≫ EDIT